所長あいさつ

関東学院大学教授
香西 博明

 このたび,高井 治前所長からバトンを渡され,第3代の所長に就任をいたしました.皆様とともに,研究所を活発に盛り上げるべく努力して参りたいと思いますので,どうぞご支援のほど,よろしくお願い申し上げます.
 さて、本研究所は、2002年(平成14年)に関東化成工業(株)との間で設立された表面工学研究所を前身としており、2005年(平成17年)度の文部科学省「ハイテクリサーチプロジェクト」に採択されたことを機に、10名の化学関連および電気関連の先生方と共に歩んできました。
 大学が持つシーズを活用するには、大学と産業界が共同で研究や技術者教育を促進することが最も重要であり、関東学院大学 横浜・金沢八景キャンパスにおけるその役割を本研究所が担っております。そこに至るまでには、横浜市工業技術支援センター内に関東学院大学材料・表面工学研究センターを開設し、さらに関東学院大学 湘南・小田原キャンパスへ研究拠点を移すことなど、大変なこともありました。しかし、常に産業界との連携を基本として研究計画を策定し、その計画を具現化するために参画したスタッフによりチームを構成し、開発研究を実践して参りました。その揺るぎないお力となっていたのが、初代所長本間英夫・本学特別栄誉教授であり、2代目所長高井 治・名古屋大学名誉教授であります。
 産業界との連携を充実させるために研究所の趣旨をご理解いただき、多大なるご支援を賜り心より感謝とお礼を申しあげます。これからも本学の歴史と伝統、また本学の特徴のひとつである表面工学部門の研究と教育を、様々な形での協力体制を構築していくことにより、本学が位置している横浜の地で、産業界と連携して、次世代の表面技術の研究開発を実践することによって、持続可能な社会を実現に少しでも貢献したいと考えております。
 今後とも、皆様からのお力添えを賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
 

2023年(令和5年)8月1日